たくさんの人と出会い、つながり、試行錯誤を繰り返しながら、自分の言葉で伝えられるアナウンサーを目指しています。

たくさんの人と出会い、つながり、試行錯誤を繰り返しながら、自分の言葉で伝えられるアナウンサーを目指しています。

たくさんの人と出会い、つながり、試行錯誤を繰り返しながら、自分の言葉で伝えられるアナウンサーを目指しています。

中村 葉月さん

中村 葉月さん

福岡女子大学卒業 23歳
佐賀県出身 福岡の大学を卒業後Iターンで長崎へ。
お住いのエリア/長崎市
勤務先/株式会社テレビ長崎
社歴/1年目

Q.長崎県で就職を決めた理由は?

アナウンサーを目指すきっかけとなった先生の戦争体験の話。
私も、ここ長崎から、平和への想いを伝えていきたい。

私は佐賀県出身ですが、子どもの頃から家族で定期的に長崎に遊びに来ていました。3、4歳の頃にロープウェイに乗ってドキドキしたこと、鹿がたくさんいて驚いたこと、そこで迷子になって親に叱られたこと、平戸に釣りに行ったことなどたくさんの思い出があります。家族でよく旅行に行っていたのですが、長崎が1番訪れていたのではないでしょうか。美味しいものをたくさん食べて風情ある街並みを眺めた楽しい思い出があり、いつか長崎に住んでみたいと考えていました。
アナウンサーを志望していたので、就職活動では九州の放送局を受験し、縁あって長崎の企業に内定をいただけました。
中学生、高校生の頃に放送部に所属していて、取材や思いを伝えることの楽しさ、難しさを経験したことがアナウンサーを目指すきっかけだったのですが、実は、他の職業への就職を考えていた時期もあったんです。それが、大学のゼミの先生の話を聞くうちに、「アナウンサーになりたい」という気持ちが強くなっていったんですね。
ゼミの先生はバングラディシュ人で、戦争体験者でした。先生が話す戦争体験は私の心にせまり、「その人にしか話せない言葉がある」ことを気づかせてくれました。表現の大切さ、素晴らしさを改めて感じ、「戦争をなくし、平和を望む」その人の声を届けたい、私の言葉で伝えたいとアナウンサーを目指した私にとって、長崎で働けることはとても幸せなことだと思っています。
ちなみに、私は中学校、高校と佐賀県の致遠館というところに通っていたのですが、そこは幕末の頃、当時の佐賀藩が長崎に設立した藩校「致遠館」と同じ名前の学校だったんですね。入社後に気づいたことなんですが、テレビ長崎の社屋近くに致遠館跡の碑が建っているのを見つけて、「やっぱり長崎とは縁がある」と感じました。

インタビュー 中村 葉月さん

Q.現在のお仕事の内容を教えてください。

企画、取材、原稿書き、そしてアナウンス。
「伝える」ことに妥協はしません。

県警記者クラブ、司法記者クラブを担当し、事件事故・裁判などを中心にニュース取材をしたり、「マルっと!」などの番組に出演したりしています。
取材をして、原稿を書いて、お伝えする。アナウンサー兼記者という仕事内容です。視聴者の皆様が知りたいことを、きちんと私の言葉で伝えるために妥協はしたくないので、自分が取材をした映像の編集に対して、「ここに、この映像を入れて欲しい」といった要望を出すこともあります。
毎日のニュースのための取材のほかにも、社会問題や県民が気になることなどについて特集を企画し放送することもありますし、「未来ダイバー」の応援隊長として、これからの長崎を創り、面白くするみなさんの姿を取材し、「長崎で夢を叶える」あたらしい楽しみや、面白いコミュニティ、知らなかった働き方などをお伝えもしています。
そして目指すのは、いつか私も、長崎から平和への想いを発信できる人間になること。
以前、先輩が被爆者の取材をされている現場を見させていただいたのですが、その時の私には、被爆者の声を受け止めるだけの器がまだまだ足りないと感じました。今は毎日が勉強ですし、試行錯誤の連続ですが、自分の器を広げ、深くする努力は惜しみたくないと思っています。

インタビュー 中村 葉月さん

Q.お仕事のやりがいを教えてください。

皆様とつながっている実感があるから、
「もっと」、「きちんと」伝えたいと思います。

現在は、事件事故などの悲しいニュースに向き合うことが多く、報道の仕方や取材のあり方で思い悩むこともあります。しかし、県民の皆様に放送を通じて取材で感じたことなどをお伝えできるのは貴重ですし、放送後に感想をいただけたときには「やってよかった」と思えます。
私は取材で出会った方、つながった方の、その後も気になるんですね(笑)。例えば、「未来ダイバー」で以前取り上げた「101カレッジ」の生徒たち。「101カレッジ」は、将来について悩む若者たちが、西海市で農業や漁業、プログラミング、料理などの勉強をしながら半年間かけて自分にあった仕事を模索する就労準備支援スクールで、取材当時は東京や大阪などからの参加者がいたんです。「あの人って、もう卒業だよね」とか、「自分のやりたいことを見つけられたかな」とか考えると、「継続して取材をしてみると楽しそう」と仕事のモチベーションにもなります。
また、全員にというわけではないですけど、長めに密着取材をさせていただいたりなど特にお世話になった方には手紙を書くようにもしていて、取材を受けたときの感想や近況などのお返事をいただくと、やっぱり嬉しいです。
そして、そういう時はSNSでのやり取りでもいいんですけど、手紙でのやり取りを大事にしています。周りからよく「いまどきじゃない」って言われますけど(笑)。もともと文章を書くのが嫌いではないので、あまり深く考えずに手紙を書いているんですが、でも、私がもらう立場だったら手書きの方が嬉しいと思うんですね。
こうやってつながって、皆様の反応を感じるたびに、「また頑張ろう」と思いますし、もっと喜んでもらえるように「成長したい」とも思います。

インタビュー 中村 葉月さん

Q.休日は主に何をして過ごしていますか?

子どもの頃から憧れていた風景を満喫しています。

本当は県内各地に赴きたいのですが、長崎に来てから外出自粛の日々が続いたこともあり長崎市内を散策することが多いです。特によくするのは、カニを探しに行くことですね(笑)。眼鏡橋にカニがいるってご存知でしたか?実は結構いて、私は通りかかるたびにカニを探しています(笑)。
あとは、行く先々で出会う方々とお話するのを楽しんでいます。学生の頃から1人旅をしていて、もしかするとその時のクセなのかもしれませんが、こちらから声をかけるんです。お店の人にもすぐ話しかけて、勝手に仲良くなっています(笑)。
他には飼っているアカハライモリと戯れたり、お菓子を作ったり友人と電話をしたり。カメラで撮影した長崎の風景を絵にするのも好きです。長崎の景色を見ると、絵を描きたくなるんです。それくらい、長崎は美しくて、趣のあるまちだと感じていますし、子どもの頃からの憧れのまちでした。

Q.ライフスタイルの割合を教えてください。

長崎はまち中に猫がたくさん居て、歩く度に癒されるのがたまりません。
歯磨きに関しては、結構マニアかもしれません(笑)。電動歯ブラシ、普通の歯ブラシ、細かい歯ブラシと、毎回3本を使って、プラス歯間ブラシも使います。歯磨き粉も、朝、昼、夜で使い分けています。
歯磨きをする時間は、考え事をしたり、無心でいられたり、私にとってリラックスタイムなんです。

インタビュー 中村 葉月さん ライフスタイル

Q.長崎で暮らして、良かったことを教えてください。

散策するのが面白く、人が温かい長崎のまちが大好きです。

私は、佐賀、福岡、長崎で暮らしたことがあって、それぞれ特徴的でいいまちだなぁと思っています。佐賀はのんびりとしていてのどかだし、福岡は新しいイメージですね。
その中で、長崎は歴史が深いレトロな印象で、歩くと本当に面白いと感じます。細い路地に可愛いお店を見つけたり、宝さがしをしているような気分が味わえるところが好きです。
また、人柄がすごく温かいのも、長崎の魅力だと思います。私がテレビ長崎に入社して、一番最初に取材させていただいたお店が「くじらカツ屋」さんだったんですが、そこのお店の方は、今でも会うたびに「頑張ってね」とか「頑張ってるね」とか、「頑張りすぎないで」と声をかけてくださいます。
人の温もりに、心がジーンと熱くなります。

Q.長崎で暮らして、困ったことを教えてください。

暮らしに不便はありませんが、遠出した際の移動に少し焦りました。

暮らしは特に不便を感じていません。
ただ、仕事で住宅地で起きた事故現場などにかけつけるときには、坂道が多く現場にたどり着くまで必死です。足が鍛えられます。
それと、仕事でもう一つ。取材で雲仙へ出向いた時、行きは社用車で行ったんですが、帰りはカメラマンが別の取材に行ってしまって、私が一人残されたことがあったんです。「どうやって帰ろう?」と、少し焦ったことはありました。その時は、たまたま同じ方向へ向かう人の車に乗せてもらってことなきを得たんですけど。やっぱり長崎の人って温かいなぁと感じつつ、移動に関しては車があった方が便利だと思いましたね。

Q.これから、長崎で暮らそうとしている若者にエールをお願いします。

たっぷりの魅力にワクワクするも良し!ノスタルジックに浸るも良し!!
長崎は、心が豊かになるまちです。

長崎は魅力がたっぷりの素敵な街です!
まち並みの美しさやコアなお店、とても面白い人など、魅力はたくさんありますが、それは、実際に見たり、触れたり、会ったりしないと気づきにくいものかもしれません。しかし、それすら魅力であって、長崎には入り組んだ場所も多いので、いろんなところを散策しながら、自分で好きな場所を見つけ出すワクワク感が味わえる面白い土地だと思います。
しかも、例えば佐世保は外国っぽかったり、島原は城下町だったり、それぞれの市や町で雰囲気も違いますから魅力も倍増です。
もし不安を感じているのなら、その必要はありません。港沿いを潮風を感じながら歩いたり、ノスタルジックな街をゆっくり眺めたり、街行く猫を愛でてみたり…心が豊かになるそんな長崎で暮らしてみませんか?

インタビュー 中村 葉月さん

未来ダイバー」・・・テレビ長崎の若者応援企画。県内で熱く活躍する若者の話題や、就活に役立つ情報などを発信するポータルサイト

取材日/2021年2月8日 取材は、ソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行なっています。