吉村 彰宏さん
27歳
長崎県出身 福岡の大学を卒業後、県内就職。
お住いのエリア/長崎市
家族構成/妻
勤務先/アイティーアイ株式会社 長崎支社
社歴/5年目
Q.長崎県で就職を決めた理由は?
外から長崎を見た時、地元愛に気づきました。
大学は福岡の大学に進学しましたが、高校までは長崎で育ちました。そして福岡で暮らしていた頃、食べ物、特に刺身などは長崎の方がおいしいと感じましたし、友達と海に行った時も、福岡ではキレイと言われている海なんですが、長崎の海の方がよほどキレイだと思いました。何かにつけて比べて、長崎の方がいいな、と。「やっぱり長崎が好きなんだ」と気づいたんですね。それで、長崎で就職したいと思うようになりました。
私は経済学を専攻していたので、初めは金融や証券などの業種を探していたんですが、合同企業説明会に参加した時、現在の会社の説明を聞く機会があって一気に医療系分野の仕事に興味が沸きました。
例えばメス一つとっても、電気メスなど当時の私が知らないものがいっぱいあったんです。実際の医療機器の展示にも足を運んで、とてもワクワクして、「ここで働きたい」と志望しました。
Q.医療系という専門的な分野に飛び込む際、不安はありませんでしたか?
充実した研修制度で不安も払拭できました。
もちろんありました。専門分野ということだけではなくて、私の場合は文系だったので、例えば「電気の通り道」とか理系の基本的なことを一から勉強しなければいけなかったからです。
ただ、充実した研修制度があると聞いていましたし、私以外にも文系出身の社員は何人もいました。
実際、入社してみるとフォローアップ研修や先輩の同行、会社での勉強会などしっかりとサポートしていただき、2年間福岡でみっちりと基礎知識を学ばせてもらいました。
Q.現在のお仕事の内容を教えてください。
先端医療機器の提案と販売。アドバイスも行っています。
弊社は、総合医療ビジネスの他にも産業機械ビジネス、また、総合医療ビジネスの中にもさまざまな部門があり、幅広い事業活動を展開しています。
私はその中の循環器部門に所属し、心臓カテーテルとペースメーカーの商材を取り扱い、販売しています。他にも、クリニックや病院に超音波診断装置の販売や、個人様に酸素飽和度を計るパルスオキシメーターを販売するなど、医療に関わるものでお客様が必要としている商品を幅広く提案しています。
病院の先生との会話の中で、「こういうのがあったらいいね」という話を聞くとそういった商品を提案しますし、「いついつオペだから、なになにを持ってきて」と依頼されると、用意します。それが緊急の場合でも、夜中の場合でもです。
弊社が提供する機器を用いたオペの場合、私もオペ室に入り立ち合います。機器の不具合があったときに対応するのはもちろんですが、高度な医療機器を複数連結させたときの使い方などを尋ねられることもあるからです。
また、医療機器は日々高度化していますので勉強も欠かせません。空き時間があると先端医療機器について学ぶようにしています。
Q.お仕事のやりがいを教えてください。
医療を支え、人の役に立つ、命に直結している仕事。
私の仕事は人の命に直結している仕事なので、医療を支えている、人の役に立っていると感じることが多く、非常にやりがいを感じています。
ペースメーカーの動作確認など、直接患者さんと接する機会もあるのですが、ご本人やご家族から「ありがとう」と声をかけてもらえるのは大変嬉しいです。
また、病院の先生から「こうしたいときには、どういう機器を使った方がいいと思う?」と相談された時などは信頼してもらっていると実感できますし、「あれはよかったね」とか、「患者さんの状態も良くなってきている」、「吉村くんに頼んで良かった」と声をかけてもらえると、自分が勉強したことが活かされていると感じられ、「もっと信頼に応えたい」と、責任感が強くなります。
Q.休日は主に何をして過ごしていますか?
草野球やゲーム、スイーツ巡りなど、好きなものを妻と共有。
趣味の草野球をしたり、妻と一緒にゲームをしたり楽しく過ごしています。
草野球は地元の友達とチームをつくって、その友達がまた別の友達を誘って、といった和気藹々としたチームで、上手下手関係なく楽しくプレーしています。最初は野球に興味がなかった妻も、いつの間にか参加してチームに溶け込んでいます。私の趣味を理解してくれて、一緒に楽しんでくれる妻には本当に感謝しています。
もちろん、私も妻の好きなスイーツ巡りに付き合いますし、お互いの好きなものを共有しています。
Q.ライフスタイルの割合を教えてください。
弊社の社員三訓に、「1.仕事の達人に」、「2.遊びの達人に」、「3.人生の達人に」というのがあります。
オンタイムの時は全力で仕事に取組み、オフタイムはプライベートを楽しむ。そんなメリハリの効いた人生を送ろうという事です。
だから、というわけではありませんが、オンオフの切り替えをしっかりと行い、何事にも全力で取り組むよう心がけています。
Q.長崎で暮らして、良かったことを教えてください。
料理が美味しく、一年中楽しめるまち。
友達や両親のぬくもりも心地いい。
何といっても料理が美味しいこと。特に刺身は長崎が一番美味しいと思っています。
そして、お祭りやイベントが多いこと。今はコロナの影響もあってあまり開催されていませんが、帆船まつりや精霊流し、おくんち、ランタンフェスティバルなど、一年中楽しむことができるのは長崎ならではなのではないでしょうか。福岡にいたときもイベントのたびに長崎に帰ってきていたほど本当に楽しいまちだと思います。
また、友達が多いことも地元ならではですね。草野球のチームもそうなんですが、「何かやろう!」となったときすぐに集まる、そんな気心が知れた仲間が近くにいるのは心地いいです。
私と妻の両親も長崎にいて、結構頻繁に会っています。お米だったりミカンだったり、今でさえ救援物資(笑)をもらって助かっていますが、子どもが生まれると、親のサポートのありがたみをもっと感じるんだろうと思います。
Q.長崎で暮らして、困ったことを教えてください。
道が狭い。坂が多い。
家賃にびっくり。
道が狭いところも多く、車の運転に気を使う。坂が多く、歩くと大変だったりすることくらいでしょうか。
その他、日常生活で困ったことは特にありませんが、福岡から長崎に帰ってくる際、部屋を探していて家賃や駐車場代が高いのに驚きました。
Q.これから、長崎で暮らそうとしている若者にエールをお願いします。
少し距離を置いて見ることで、
長崎の良さに気づくかも知れません。
都会への憧れを持つ人もいると思います。私も高校時代は福岡に憧れていました。
しかし、福岡に行って、外から長崎を見ることで、「地元愛が結構あるんだ」と気づいたんです。今思うと、あの頃の福岡への憧れは「何となく行きたい」という感覚だったのではないかと思います。
私の周りにも、一旦県外へ出て、数年後に「やっぱり長崎がいい」と帰ってくるパターンの人が何人もいます。少し距離を置いて見ることで、長崎の良さがわかるということもあると思うんですね。
もしかすると、今は近すぎて気づかないかも知れませんが、私が知っている長崎は人が暖かく、景色もキレイで料理も美味しいといいことづくしの場所です。
長崎を知れば知るほど絶対好きになると思います。ぜひ一緒に長崎を楽しみましょう!
取材日/2022年2月14日 取材は、ソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行なっています。