自然と人に恵まれた新しい環境で力を発揮地域の魅力をSNSで発信

自然と人に恵まれた新しい環境で力を発揮地域の魅力をSNSで発信

自然と人に恵まれた新しい環境で力を発揮地域の魅力をSNSで発信

新シリーズ『新時代を担う若き社員の挑戦』をお届けします。
若い方がそれぞれの個性や能力を生かして長崎で挑戦をされています。
4ヶ月に渡ってさまざまなフィールドで活躍している方を紹介します。
第1回はSNSを駆使して若者の観点で会社の魅力を発信している「結デザイン有限会社」の若手社員です。
先輩の姿から自分自身が長崎でキラキラと輝く未来をイメージしてみませんか。

ふるさと納税事業を包括支援する結デザインは、島原市に拠点を置きながら全国の自治体にサービスを提供しています。佐賀県出身の柴田さんは、転職を機に島原市へ移住。二人の子どもと一緒に暮らしながら、ステップアップして新たな仕事に取り組んでいます。その一つがSNSを使った情報発信。親しみやすい投稿で、会社の魅力や自治体・事業者との仕事風景を紹介することで、新規採用のきっかけが生まれています。仕事内容や移住・転職のきっかけ、島原での暮らしや今後の目標についてお話を伺いました。

柴田 絵美さん

結デザイン有限会社

柴田 絵美さん

執行役員
佐賀県佐賀市出身 入社2年目

地域の魅力を発掘・発信する

Q.まずは柴田さんの担当している仕事内容について教えてください。

結デザインでは、自治体のふるさと納税業務のサポートを一括して行っています。寄附情報の管理やポータルサイトの運営はもちろん、返礼品を提供いただく事業者の開拓や、実際に登録する返礼品の企画、返礼品を扱う事業者の方と自治体を繋ぐ役割も担っています。私は営業企画職として入社して、現在は島原市と雲仙市のふるさと納税事業を担当しています。

食品から体験型サービスまで返礼品の種類は多種多様で、自治体によって特色が異なります。地域ごとの魅力を発信するために、事業者の方が出したい返礼品と寄附者が求めている返礼品のギャップをうめられるようアドバイスすることもあります。事業者の方が申し込みにすごく喜ばれている様子を間近で見ると、仕事のやりがいの大きさを改めて感じます。

Q.柴田さんは結デザインの採用広報にも携わっているそうですね。

入社当初に気づいたのが、結デザインの事業を紹介する自社HPやSNSの情報発信が不足している点でした。地域の力になれる素敵な事業なのに、すごくもったいないという印象でした。私は前職で広報活動を担当した経験があり、上司に相談して入社2ヶ月後には広報活動を引き受けることになりました。こうしたスピード感は会社の強みだと思いますし、社歴に関係なくアイデアを受け入れてもらえる、意見を出しやすい雰囲気だと感じます。現在は採用広報業務も並行して取り組んでいます。

広報として主に担当しているのは、SNSでの情報発信です。契約自治体や事業者の方を訪問したり、社員食堂で昼食を食べたりするシーンを撮影してアップします。いつも心がけているのは“かっこつけすぎない”投稿です。ありのままの仕事内容を紹介するようにしています。

結デザインでは年々契約自治体数が増えていて、新たな人材の確保に力を入れています。就活生の情報収集においてSNSは重要なので、ここに入社したいと思ってもらえればと考えています。とはいえ、あまりキラキラした投稿ばかりだと入社後のギャップが大きくなってしまいます。等身大の投稿を通して、リアルな会社の事業内容や雰囲気を知ってほしいです。

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Q.SNSでの情報発信に力を入れ始めてから、反響はいかがですか。

学生から「インスタを見て、柴田さんの仕事が面白そうだと感じて応募しました」という声を実際に聞く機会があって嬉しかったですね。少しでも就活中の方に、リラックスして面接を受けてもらえたらと思います。また自治体や事業者の方と話す際、SNSに投稿した内容が会話のきっかけになることもあります。インスタがもうすぐ1000フォロワーを超えそうで一区切りというところですが、もっとたくさんの人に見てもらえると嬉しいです。

暮らしも仕事も心機一転して次のステップに

Q.佐賀県佐賀市出身の柴田さんは、神奈川県の大学に進学。卒業後はUターンして佐賀県で働いていたそうですね。どのような経緯で転職・移住することになったのでしょうか。

まず仕事面では、スキルを活かしてもっとステップアップしたいという気持ちがありました。そして暮らしの面では、自分らしく働きながら子育てを両立したいという気持ちが強くて。どこか良い仕事や場所がないかと考え始めた頃に、知人から結デザインを紹介されました。会社のある島原市は海も山もすぐ近くにあり、自然豊かなところが魅力的でした。また前職でもふるさと納税事業に携わっていたので、経験やスキルを活かすことができると考えたのも転職の理由の一つです。

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Q.実際に移住・転職を経て、今の生活はいかがですか。

島原の街はコンパクトなので移動がしやすく、職場・子どもの通う学校・買い物エリアが近いので助かっています。海も生活圏のすぐ近くにあり、心がざわざわする時はふらっと出かけて、リフレッシュしています。また予想以上に島原半島への移住者の数が多くて、お互いに情報交換や交流することで地域に馴染みやすかったです。

家事は子どもたちと協力しながら分担しています。結デザインには社食があるので、余ったおかずを持ち帰って夕飯の一品にすることもあります。返礼品の撮影サンプルや野菜、素麺などをいただく機会もあって有り難いです。移住前に心配だったのは買い物の利便性ですが、近隣に売っていないものはネットショッピングを活用すれば不自由ありません。

仕事に関しても満足しています。社会貢献性の高い事業に取り組むベンチャー企業ということもあり、社員一人ひとりのアイデアやモチベーションを尊重してくれる環境で、のびのび働いています。また、有り難いことに入社してわずか1年半で執行役員に任命いただき、実績をきちんと評価してくれる会社だと身をもって感じています。

Q.休日の過ごし方についても教えてください。

季節ごとの自然を楽しむことが多いです。夏は鮎帰りの滝に足を運んだり、秋は仁田峠や三十路苑の紅葉を満喫したりしました。身近な場所に人気の観光スポットがあるのは贅沢ですね。実際に住んでみると熊本との距離が近くフェリーであっという間なので、車で乗船して小旅行を楽しむこともあります。

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仕事も暮らしも、やりたいことにチャレンジ

Q.移住するにあたって、お子さんの反応はいかがでしたか。

最初はやっぱり心配そうで、環境が変わることへの不安感があったみたいでした。ただ何事もやってみないと分からないし、ダメなら戻ればいいと説明しました(笑)。実際に住み始めると徐々に慣れて、友だちに恵まれています。民間の学童を利用しているので、学外のいろんな人と交流するきっかけになっているようです。

島原に住み始めて、子どもたちが身近な自然にどんどん興味を持つようになりました。以前は休日どこに行きたいか聞くと、決まって商業施設やゲームセンターをリクエストしていました。でも最近は、温泉に行きたいとか、海に行きたいとか、自然に近い場所を希望するようになりました。親としても、そうした変化を感じると移住して良かったなと思います。

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Q.今後の仕事における目標を聞かせてください。

現在は会社の代表SNSアカウントで情報を更新していますが、今後は全国にあるオフィスごとにのアカウントを作成して、より地域に密着した投稿を充実させたいです。また、会社の理念に共感し、変化が多くスピード感あるこの会社でともに成長したいと思ってくれる仲間をどんどん増やしていきたいです。そして個人的な目標としては、もともと興味のあるファッションやデザインの分野をもっと勉強して、何かできたらと思っています。

Q.後輩へのエール

都会に憧れている、都会で働くことに充実感があるという人なら、一度は上京してみた方がいいと思います。でも「地方には仕事がないから」と消去法で上京を考えている人は、もっといろんな企業を探してほしいです。結デザインのように、地方にいながら先進的な取り組みをしている企業はたくさんあります。そしてライバルの少ない地方だからこそ活躍できたり、やりたい仕事が早くできる可能性はあると思います。しっかりとした意志のある人ほど、きっと地域で大きな力を発揮できます。一緒に地域を盛り上げていきましょう!

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取材日/2022年12月16日 取材はソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行ない、撮影時のみマスクを外しています