中長期的な組織体制の構築に尽力しながらボート競技でも活躍

中長期的な組織体制の構築に尽力しながらボート競技でも活躍

中長期的な組織体制の構築に尽力しながらボート競技でも活躍

新シリーズ『新時代を担う若き社員の挑戦』をお届けします。
若い方がそれぞれの個性や能力を生かして様々なフィールドで活躍しています。
第2回は「株式会社チョープロ」で社内のプロジェクトに参加し、会社の将来の見据えて体制や規定の見直しに携わっている若手社員をご紹介します。
先輩の姿から自分自身が長崎でキラキラと輝く未来をイメージしてみませんか。

LPガス・環境エネルギー事業を中心に行うチョープロで勤務する上原さんは、総務部に所属。給与関連業務を担当しながら、社内の若手スタッフが集う「未来プロジェクト」に参加して、中長期的な組織体制の構築に携わっています。入社のきっかけは、高校時代から取り組むボート競技。仕事と競技を両立しながら、2022年には全日本選手権の優勝という素晴らしい成績を残しました。これまでの歩みや新しいプロジェクト内容、地元にUターンしてからの暮らし、今後の目標などについてお話を伺いました。

上原 信太郎さん

株式会社チョープロ

上原 信太郎さん

総務部
長崎県大村市出身 入社4年目

新しい時代を見据えた会社組織へ

Q.まずは上原さんの担当している仕事内容について教えてください。

入社当初から総務部に所属していて、社員の勤怠管理や給与、車両管理、イベント運営などを担当しています。一見地味な仕事ですが、会社の運営に欠かせない責任ある仕事です。総務の仕事は、いわば社員がお客さまなので、共有すべき情報を、いかにもれなく全員に行き渡らせるのか。日々工夫しながら勤務しています。

現在、総務部では私の在籍期間が一番長いので、スムーズに新しいスタッフにも業務を引き継げるよう伝え方には気を配っています。また引き継ぎの際に業務の新たな改善点が見つかることもあるので、常に進め方をアップデートしながら業務の効率化を目指しています。

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Q.上原さんが関わっている「未来プロジェクト」とは、どのような取り組みなのでしょうか。

2022年9月に発足した取り組みで、各部署から20~30代の若手社員が参加して、週に一度会議を行っています。業績向上に伴い、当社はここ数年で社員数も大きく増えて、組織が大きくなりました。以前はトップダウンで方向性が決まることもありましたが、今後は若い世代のアイデアを積極的に採用していこうという形でプロジェクトがスタートしました。様々なテーマについて意見を交わし検討していますが、私は会社経営に関連したテーマで、主に会社規定の見直しや新しい組織体制の構築を担当しています。

Q.会社の大きな方向性に携わる機会は貴重だと思いますが、実際に参加していかがですか。

会議の中で新事業の検討にも参加したことがあり、普段あまり接する機会のない営業担当者などと話すことができました。未来プロジェクトに参加する中で、同年代のいろんな部署の社員と接点が生まれています。そして以前よりも、会社全体の組織や動きを俯瞰して見ることができるようになったと思います。

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ボート競技がきっかけで繋がった仕事

Q.高校時代にボート競技と出会った上原さんは、県外の強豪大学に進学。やはり進路を決める際には、ボートが大きな要素だったのでしょうか。

そうですね。工夫してタイムを縮める面白さを高校のボート部で知り、もっと競技を突き詰めたいと考えて仙台大学に進学しました。大学生活はとにかくボート漬けの毎日で、毎日5時に起床して朝練・昼練に取り組み、寮に戻ると炊事や洗濯をするという生活を送っていました。厳しい環境でしたが、全国から集まったボート仲間と切磋琢磨する中で、トップレベルの実力を身につけることができました。

就職活動については、もともと卒業後もボートを続けるつもりでボート部のある企業を探しましたが、全国的にも数が少なくうまくいきませんでした。悩んでいた時期に、高校時代のボート部の恩師に声をかけていただき、スポーツ専門員という立場で長崎県の契約職員になることができました。Uターンしてコーチとして指導したのは、母校である大村高校のボート部です。競技者として練習も続けていたので、当時はまさか指導する立場になるとは全く予想していませんでした。しかし顧問の先生方と連携しながら丁寧に指導する中で、生徒たちはメキメキと上達。指導1年目にして、全国大会優勝という快挙を成し遂げました。私自身、高校時代から優れた成績を残してきたわけではなく、長い期間かけて努力を積み重ねながらタイムを縮めてきた選手だと思います。なので経験の浅い高校生の目線を大切にしながら、地道に実力を高めていくサポートができたのかもしれません。

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Q.前職のスポーツ専門員としても充実した生活を送っていた様子ですが、チョープロ入社のきっかけはどのようなものでしょうか。

1年ごとの契約職員だったので、1年目の終わり頃はぼんやり更新を意識していました。そんな時期に、たまたまお世話になっていた県の方が当社をご紹介くださり、志望するきっかけとなりました。チョープロにボート部があることは知っていました。既に学生時代の同期が部員として活躍していましたし、国体などの大会前は合同練習するなど面識もあったので、入社後は新しい環境にもスムーズに慣れることができました。

現在はボート部の一員として、他の社員より2時間早く仕事を切り上げて、毎日諫早市の本明川で練習しています。本明川は十分な川幅と直線距離、穏やかな淡水水域が特徴で、ボートの日本代表選手たちの合宿地にも選ばれている恵まれた練習環境です。仕事と並行しながらで時間は限られていますが、質の高い練習を行うことができます。そのおかげもあり、2022年に行われた全日本ボート選手権の男子軽量級ペアにて、念願の日本一を飾ることができました。

仕事もボートも、自分のベストを尽くす

Q.地元にUターンして、普段の暮らしはいかがですか。

ボート中心の生活スタイルは以前と変わりませんが、家族や地元でお世話になった方など、身近に支えてくださる存在がいるのはとても心強いです。仕事や練習が休みの日は、とにかく家でゆっくり過ごしていることが多いです。昨年、妻の実家近くの諫早市内にマイホームを建てたので、友人を呼んでホームパーティをすることもあります。

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Q.今後の仕事における目標を聞かせてください。

総務部で経験を重ねる中で、例えば勤怠・給与といった一見ルーティンワークの様に見える業務も実際は奥が深いと感じるようになりました。もっと業務の質を高めていきたいと思いつつ、当社には企画や営業といった様々な部署があるので、いろんな仕事にチャレンジしてみたい気持ちもあります。ボートに関しては、さらにタイムを縮めながらレベルアップし、県内での競技者育成にも力を入れていきたいです。現在も大村高校ボート部は定期的に指導しており、国体に教え子と一緒に出場できると本当に嬉しいです。ボートの競技者、そして指導者という立場でも、今後地元に恩返ししていきたいです。

Q.後輩へのエール

私の場合は、行き当たりばったりのような形ですが、ご縁をいただき進路を決めてきました。しかし、その場所で与えられた課題に全力で取り組むことで、結果に繋がってきたのではないかと思います。これから就職する学生の皆さんも、いい意味で先のことを深く考えすぎず、まずチャレンジしてみてほしいです。自分のベストを尽くせばきっといい方向に道は開けます。

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取材日/2023年1月17日 取材はソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行ない、撮影時のみマスクを外しています