地元で暮らし働きながら東京で培ったIT技術をさらにレベルアップ

地元で暮らし働きながら東京で培ったIT技術をさらにレベルアップ

地元で暮らし働きながら東京で培ったIT技術をさらにレベルアップ

シリーズ『未来に繋がる”成長分野”で働く』をお届けします。
今後の成長が期待される半導体、IT、航空機、海洋エネルギー関連のそれぞれの分野で活躍されている方を4ヶ月に渡ってご紹介します。
第2回は、IT分野の「SCSKニアショアシステムズ株式会社」で、顧客向け基幹システムの運用に携わる方をご紹介します。
先輩の姿から自分自身が長崎でキラキラと輝く未来をイメージしてみませんか。

国内の各地方拠点と連携しながらシステムの開発や保守・運用業務など幅広いITサービスを提供するSCSKニアショアシステムズ。2022年7月に新設された長崎開発センターで顧客向け基幹システムの運用に携わる川原さんは、もともと東京で10年以上システム開発の仕事をしていました。コロナ禍によりリモートワークが広がる中、地元への思いからUターンを決意。長崎で暮らしながら、さらなるスキルアップを目指して新しいチームで活躍しています。仕事内容や場所に左右されない柔軟な働き方、これまでの経歴、中途入社でUターンしたきっかけ、休日の過ごし方などについてお話を伺いました。

川原 辰郎さん

SCSKニアショアシステムズ株式会社

川原 辰郎さん

システム開発第四事業本部 長崎開発部
長崎県長崎市出身 入社1年目

全国のオフィスとオンラインで連携しながら業務に取り組む

Q.まずは現在の川原さんの仕事内容について教えてください。

SCSKニアショアシステムズは住友商事グループの中核IT企業であるSCSKグループ企業として、システムの開発や保守・運用業務を担っています。お客さまは大都市圏の企業が中心ですが、国内の各拠点をネットワークで繋ぐことで、それぞれ地方にいながら業務にあたることができます。私は現在、顧客向け既存システムの運用に関わるチームに所属しており、東京・鹿児島の拠点と一緒に業務に取り組んでいます。日々勉強しながら新しい領域にチャレンジしている段階です。普段はチャットツールを使用して連絡を取り、必要に応じてメッセージのやりとりやオンライン会議を実施しています。実際に対面で集まる機会はありませんが、問題なく業務を進めることができています。

Q.長崎開発センターは2022年7月に新設されたばかりですが、職場環境はいかがですか。

若いメンバーが多く活気があり、これから盛り上がっていく雰囲気が感じられます。また、上司との距離が近いため気軽に話すことができます。会社としては、社員を積極的に採用しているので、今後もっと人数は増えていくと思います。不定期ではありますが社内イベントがあり、最近ではボウリングやカラオケ大会、船釣りに参加しました。イベントを通じて交流を深めることにより、仕事でもコミュニケーションがとりやすくなりました。

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Q.仕事をする上で心がけていることはありますか。

どの仕事にも共通することですが、コミュニケーションと仕事の進め方です。細かな認識違いをなくすために丁寧に意見のすり合わせを行なっています。また、メンバーが一人で問題を抱え込むことがないよう、普段から何気ない会話を気軽にできる関係性や雰囲気を大切にしています。仕事の進め方においては、タスクの優先順位をつけて取り組むようにし、一つ一つ着実に成果をあげるようにしています。

東京で磨いたITスキルを地元でさらに向上

Q.長崎市出身の川原さんは高校で理系を選択し、東京の大学にて化学を専攻。IT業界への就職はどのような理由があったのですか。

就職活動では化学メーカーに限らず幅広く業界を見て、その中でITが面白そうだと思いこの業界に進むことを決めました。初めは東京のシステム系IT企業に就職しましたが、入社当初はプログラミングが全くわからない状態でした。辛い時期がしばらく続きましたが、先輩や同僚のおかげもあって少しずつ知識を増やしながら覚えていきました。自分が書いたプログラムが意図した動きをして、実務として成果が現れたときは嬉しかったです。

その後は東京都内の同業界に転職して企業のシステム開発に携わり、さらにスキルを磨きました。東京を拠点として長くIT企業で働きましたが、IT業界は変化が激しく企業や業界の移り変わりを目の当たりにしました。東京での生活も30歳くらいまでは特に不満もなく暮らしていました。ただ、30代半ばを迎えた頃から地元に戻ろうかなという気持ちが強くなっていました。ちょうどその頃から新型コロナウイルスが流行し、在宅でのリモートワークをきっかけに場所にとらわれない働き方ができることを知りました。そこから拠点を長崎に移して東京で培ったスキルを活かして仕事がしてみたいと考えるようになり、地元に戻る決意が固まりました。

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Q.そこからSCSKニアショアシステムズに入社したきっかけについても教えてください。

長崎でも同業界で働くことができる会社を探していたところ、長崎県が主催するオンライン転職フェアを見つけました。

IT企業が多数参加していて、そこでSCSKニアショアシステムズを知りました。東京と変わらない仕事ができる、働きやすい環境が整っていることはもちろん、私としては教育制度が充実しているところが非常に魅力的でした。以前の職場では教育体制が整っておらずスキルが個人任せとなってしまい、モチベーションや能力、仕事への取り組み方がバラバラになってしまう事例を見てきました。そうなると、人間関係やコミュニケーションのトラブルに繋がってしまうこともあります。教育制度が整っている会社であれば、みんなが同じ方向に向かって頑張っていけると思います。実際に入社して、現在はこれまで取り組んでいたシステム開発ではなく保守・運用に取り組んでいますが、段階的に仕事を任せていただいています。

Q.東京で15年以上暮らして長崎にUターンして、率直な感想はいかがですか。

中心部の街並みはかなり変わっている印象ですね。特に長崎駅は前とは見違えるほど都会的になっていて、まるで別の場所のように感じられます(笑)。住み心地としては、やはり地元が一番です。東京にいた頃は満員電車が当たり前でどこへ行くにも人混みであったため、歩くだけで疲れていました。何をするにも時間に追われていたので、長崎にUターンしてそのストレスが減りました。海や山がすぐそばにあるため、眺めるだけで癒されます。

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長崎の新しい拠点で、チーム作りにも貢献する

Q.休日の過ごし方についても教えてください。

平日にできない家事をまとめてしたり、水辺の森公園など海が見える場所を散歩したりしています。また、ジムにも通っており日頃の運動不足を解消しています。その他、IT系の資格取得に向けた勉強にも取り組んでいます。難易度が高く勉強は大変ですが資格という明確な目標があることでスキルアップのモチベーションに結びついています。資格を取得した分、会社からきちんと評価していただける体制も整っています。もちろん、しっかり息抜きもできています。先日は同僚たちと船を借りて、長崎市南部で船釣りを楽しみました。軍艦島が近くに見えました。

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Q.今後の仕事における目標を聞かせてください。

まずは担当している仕事をきちんとできるようになり、その上で他のメンバーにも教えられるようになりたいです。そして長崎開発センターはできたばかりなので、新しい会社組織を運営するための役割も担うことができています。現在は品質活動チームのリーダーと新入社員の教育担当も任せていただいています。こうした機会があるのは新しい拠点ならではだと思いますし、自分の成長にも繋がると感じています。

Q.後輩へのエール

学校でIT分野を学んでいる学生であればこの業界にすぐに溶け込めると思います。もし未経験であっても経験を重ねていけば着実に成長できると思います。学生時代の経験の有無に問わず、仕事においては最初からうまくいくとは限らないですし、苦労する場面も当然あります。私自身これまでもたくさんの苦い経験をしてきましたが、そうした中で自分なりにもがいて苦しむことも貴重な経験でした。また、失敗することも大事だと考えています。「失敗は成功のもと」この言葉の通り、失敗を経験してこそ自分の成長に繋がるわけです。最後になりますが、専門的なIT分野の知識や技術だけではなく、コミュニケーション力を身につけることも大切であると伝えたいです。

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取材日/2023年8月30日 取材はソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行ない、撮影時のみマスクを外しています