労務・採用業務を通して社員が心も体も健康で働きやすい環境を目指す

労務・採用業務を通して社員が心も体も健康で働きやすい環境を目指す

労務・採用業務を通して社員が心も体も健康で働きやすい環境を目指す

シリーズ『理系を生かして活躍する』を4カ月にわたってお届けします。
第3回は、家庭用電気治療器・業務用美容器・動物用健康関連機器を手がける「株式会社日本理工医学研究所」で、労務や経理、採用業務を担当する社員の方をご紹介します。
先輩の姿から自分自身が長崎でキラキラと輝く未来をイメージしてみませんか。

佐世保市に本社を構える日本理工医学研究所は、家庭用電気治療器・業務用美容器・動物用健康関連機器を手がけるものづくり企業です。自社で企画から設計・開発、製造、販売、修理まで一貫体制で行っており、半世紀以上の歴史があります。経営管理課に所属して労務や経理、採用業務を担当する野口さんは、福岡から地元の佐賀県有田町にUターンして佐世保市の職場まで通勤。社員や学生の声に丁寧に耳を傾けながら、働きやすい職場環境を目指して多方面で活躍しています。業務内容や福利厚生、入社のきっかけ、充実した休日の過ごし方などについてお話を伺いました。

野口 里香さん

株式会社日本理工医学研究所

野口 里香さん

経営管理本部 経営管理課
佐賀県出身 入社8年目

社員が健やかに働くことができる職場環境へ

Q.まずは野口さんの担当している仕事内容について教えてください。

経営管理課に所属して、主に労務管理や経理業務を担当しています。どうすれば社員の方々が健やかに働くことができるのか、日々考えながら業務に取り組んでいます。また新卒・中途採用に関する業務にも幅広く携わり、対面・オンラインの会社説明会の開催や運営、インターンシップの受け入れ、就職サイトへの求人掲載、書類選考や面接試験の段取りなどを行います。当社は長崎県内外から採用募集に応募があり、県外の学生には行政の移住サポート制度も案内します。私自身、現在は地元の佐賀県有田町から車で通勤しています。佐世保市周辺は県をまたいだ移動がしやすいので、他にも佐賀県や長崎県内各地から通勤している社員が多くいます。

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Q.採用募集にはどのような学生から応募がありますか。

当社は医療機器・美容機器・動物(主にペット用)の健康関連機器という3本柱で事業を展開するものづくり企業です。特にペット関連の製造事業が珍しいこともあり、動物に興味のある学生から応募が多い印象です。もちろん入り口として興味を持っていただけることはありがたいですが、当社は「健康と豊かな生活を実現する」をモットーとしていて、人とペット、両方の健やかな生活をかなえたいという気持ちで応募してもらえるとうれしいです。

Q.仕事をする上で大切にしていること、やりがいを感じることについても教えてください。

採用に関しては、とにかく学生の気持ちに寄り添って考えることを大切にしています。一方的に企業の情報を発信するのではなく、学生が本当に求めている情報を提供できるよう心がけています。そして、応募してくれた学生が選考を通過して入社しても、それはゴールではなくスタートです。もちろん楽しいことばかりではなく苦労する場面もあるかと思いますが、体と心の健康を維持しながら楽しく笑顔で働いている姿が見られると、大きなやりがいを感じます。

温かみを感じる地元にUターンし、スキルを生かして転職

Q.佐賀県有田町出身の野口さん。伊万里市の商業高校を卒業後、福岡のビジネス系専門学校へ進んだのには、どのような理由があったのでしょうか。

もともと論理的に考えたり、数字を合わせたりするのが好きだったので、高校で一から学び始めた簿記や情報処理といった専門科目は前向きに取り組むことができました。資格も取得できましたが、なかなか自分にあった求人を見つけることができず、進学を決意。オープンキャンパスで感じた先輩や学校の雰囲気の良さがきっかけで、福岡の麻生情報ビジネス専門学校を選びました。校舎が博多駅から徒歩圏内だったので、実家から特急列車で通学していました。卒業後、一度は地元から外に出てみたい気持ちもあり、福岡の製造系企業に入社。労務担当として給与計算などの業務に取り組みました。

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Q.日本理工医学研究所に入社した経緯を教えてください。

就職後は福岡で一人暮らしを初めました。期間は約3年間でしたが、一度離れたことで改めて地元の良さに気付いたというか。お盆や正月のたびに帰省して地元の友人たちと遊ぶのが楽しく、また道端で小学生と自然とあいさつを交わすような、温かみを感じられる環境に魅力を感じて、Uターンを決意しました。

転職時に重視したのは、地元の有田町から1時間以内で通勤できる場所、そして労務・経理分野の知識を活かせる事業内容です。ハローワークで条件に合致する企業を探す中で、日本理工医学研究所の募集を見つけたことが入社のきっかけです。業種について、私は前職と同じ製造系を希望して、独自の技術や知識を持った企業をバックアップしたいと考えていました。当社は医療機器製造において半世紀以上の歴史があり、まさに希望通りの会社です。

Q.入社後に野口さんの発案がきっかけで「ブラザー・シスター制度」が新たに導入されたそうですね。

どうすれば新しい社員が健康に働くことができるか考える中で、入社後のケアの一つとして「ブラザー・シスター制度」を上司に相談して導入に至りました。これは新入社員と同じ部署の先輩がブラザー・シスター担当となって生活や健康面の相談に乗ったりサポートをしたりするもので、仕事以外のことを気軽に話せる貴重な存在となっています。まだまだ制度としてブラッシュアップが必要ですが、徐々に成果も出始めており、働きやすい職場環境の実現につながっています。

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新しいスタジアムが試合観戦のきっかけに

Q.地元の佐賀県有田町や長崎での生活はいかがですか。また休日の過ごし方についても教えてください。

佐賀・長崎は物価が福岡よりも安く、生活費の支出を抑えることができています。その分、貯めたお金で佐世保市や長崎市、佐賀市、福岡まで足を運んで休日を楽しんでいます。Uターンしたことで気持ちに余裕が生まれて、以前よりもアクティブになったと思います。

当社は有給休暇の取得率が非常に高く、私が取得する際も「何かフォローできることある?」など、いつも温かく声をかけていただいています。逆に他の方がお休みする際も、私に何かできることはないかと自然に考えるようになり、互いに思いやりを持った行動ができています。

趣味はバスケットボールの試合観戦で、佐賀のプロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」を応援しています。きっかけは昨年、佐賀市内に完成したSAGAアリーナで「せっかく新しい施設が出来たから」と軽い気持ちで試合を観戦して、どんどんのめり込みました。今では他チームの選手やマスコットキャラクターも調べて応援しています。長崎にも新しくハピネスアリーナが完成したので、長崎ヴェルカとの試合の際にぜひ行ってみたいです。

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Q.今後の仕事における目標を聞かせてください。

労務・経理・採用を中心にさまざまな業務に携わっていますが、一緒に働いている社員の方々を大事にしたい気持ちは入社当初から変わりません。今後もより働きやすい、より過ごしやすい職場環境を目指していきたいです。そして、せっかく入社してくれた新しい社員の方々に「日本理工医学研究所に入社してよかった」と思ってもらえるように、これからも多方面からバックアップしたいです。

Q.後輩へのエール

採用担当者としてさまざまな学生とお話する機会がありますが、面接などでうまく見せようと取り繕って話していても、雰囲気や発言から企業の方には見抜かれてしまうと思います。無理に背伸びしてアピールするのではなく、飾らない自分を表現することが一番大事です。そして取り繕った自分が評価されて入社しても、後からきっと苦労することになります。希望する企業に対して、等身大の素直な自分を伝えるのがオススメです。

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取材日/2024年10月3日