シリーズ『理系を生かして活躍する』を4カ月にわたってお届けします。
第4回は、お客さま企業の業務を受託しビジネスを支援するBPO事業大手「トランスコスモス株式会社」のBPOセンター長崎スタジアムシティで、新しいプロジェクトに参画している社員の方をご紹介します。
先輩の姿から自分自身が長崎でキラキラと輝く未来をイメージしてみませんか。
2024年10月に開業した長崎スタジアムシティ。そのオフィス棟9階に開設されたトランスコスモスの新たな拠点は、BPOサービスにDXを掛け合わせた新規事業に取り組むフラッグシップセンターです。開設に合わせて神奈川から転勤してきた佐竹さんは、GHG(温室効果ガス)排出量算定に関連した新規プロジェクトに参画するため、本社と連携しながら打ち合わせや研修を重ねています。勤務地も仕事内容も心機一転。新たな気持ちでワクワクしながら仕事に励んでいます。業務内容や新しいオフィス、入社のきっかけ、初めての長崎での暮らしなどについてお話を伺いました。
トランスコスモス株式会社
佐竹 真奈さん
BPOセンター長崎スタジアムシティ
入社6年目
DXを活用した効率的なBPOサービスやイノベーションを創出する拠点
Q.まずは長崎スタジアムシティ内に設立された新しいセンターの機能について、そして佐竹さんの担当する仕事内容について教えてください。
弊社は企業における業務の外部委託を請け負うBPOサービスを展開しており、管理部門や営業部門、情報システム部門など、幅広い領域でお客さまの課題解決に取り組んでいます。そうしたBPOサービスにデジタル技術を活用して変革を行うDXを組み合わせることで、業務の生産性向上や効率化を実現させることを目的に、長崎スタジアムシティのオフィス棟に新たなセンターを開設しました。
私は今後、GHG排出量算定に関連した新規プロジェクトに参画する予定となっています。GHGとは温室効果ガスのことで、昨今では特定事業者に自社の排出量のデータを算定し公開することが義務付けられています。現在は本社DX本部と打ち合わせを重ねながら業務開始の準備を進めています。
Q.新しいオフィスの雰囲気はいかがですか。
9階からの景色は抜群で、サッカースタジアムや稲佐山の景色が間近に広がり開放感があります。執務室や廊下は全てガラス張りで、自然と気持ちが明るくなりますし、休憩スペースもゆったりと確保されています。こうした新しいオフィスで働く経験は初めてなので、とてもワクワクしています。
Q.新しいセンターの開設に合わせて、神奈川から転勤されて来たそうですね。
今年6月末までは神奈川に拠点を置くエネルギー系企業の業務に携わっていました。業務内容としてはお客さま企業のITに関わる業務環境を管理しており、アカウントの改廃や権限管理をチームで取り組んでいました。最初に転勤の話を聞いたときは驚きましたが、自分の知見や視野を広げるチャンスになると思いましたし、きちんと研修や準備期間を設けていただいたので安心できました。新しい場所で新しい仕事に挑戦することに対して、今は不安感よりも楽しみな気持ちの方が強いです。
仕事をする中でやりがいを感じるのは、こちらが提案した内容にご納得いただけた時です。相手の立場に立ってコミュニケーションを重ねて、最終的に感謝してもらえると頑張って良かったと感じます。
技術や知識を駆使して、お客さまの困り事の解決策を提案したい
Q.神奈川県出身の佐竹さんは、小・中・高、そして大学も地元の学校に進学したそうですね。どのような分野を勉強しましたか。
昔から英語が好きで、大学では英語を軸としながら別のテーマも組み合わせて学びたいと考えて、幅広い学問領域に触れられる駒澤大学のグローバルメディアスタディーズ学部に進学しました。法律や経営、マーケティング、情報などのいろんなテーマに触れる中で、大学の講義で学んだプログラミングに興味を持ちました。普通科高校出身なので最初は全く知識がない状態からのスタートでしたが、プログラムが自分の思った通りに動いた時の達成感が大きく、所属ゼミではプログラミング教育をテーマに研究するほどのめり込みました。そうした経験から、就職活動を始めた当初はSEを志望。将来は情報分野の専門技術を駆使して、お客さまの困り事を解決したいという気持ちがありました。
Q.トランスコスモスに入社した経緯についても教えてください。
きっかけはトランスコスモスの企業説明会に参加したことです。募集枠としてSEの職種があったことで足を運びましたが、そこでさまざまな職種があることを知り、中でもお客さま企業のIT領域を支援するサポートデスク職に魅力を感じました。技術やノウハウを駆使してお客さまの力になれる部分はSEと共通していますし、解決策を提案してお客さまを支援する業務が自分に合っていると感じました。説明会に参加したのは大学4年の春頃でしたが、直感的にここで働きたいと考えて、迷いなく申し込んで内定をいただきました。
入社後、実際に配属された先は地元神奈川の企業となりましたが、最初からあまり場所にはこだわっていませんでした。自分が納得して入社した会社なので、貢献できるのであればどんな場所の勤務でも関係ないと思っています。
Q.職場環境などはいかがですか。
とても風通しが良く、役職問わず気軽にコミュニケーションがとれる環境です。同期とは約2カ月間の新卒研修を一緒に乗り越えた仲なので、部署や勤務地が離れていても久しぶりに会うと安心できます。2年目から後輩を指導する立場となり、メンバー管理などで苦労もしましたが、成長する姿を見るとうれしさを感じました。経験を重ねるごとにどんどんできることが増えていく実感があるので、モチベーション高く仕事に取り組んでいます。
チームで協力しながら、長崎から全国に向けて新たなサービスを発信
Q.神奈川から長崎への転勤となり、生活の変化はいかがですか。
以前長崎には家族旅行で来たことがありました。実際に住むとなると、やはり坂道が多いという印象です。また地元にはない路面電車に乗るのが新鮮で楽しいです。散歩も好きなので、休日にいろんな場所を訪ね歩いています。先日、稲佐山展望台にも行きました。とても素敵な景色だったのでまた足を運びたいです。最近気になっているスポットは、東彼杵町の千綿駅です。
Q.休日の過ごし方についても教えてください。
料理が趣味なので、休日のうちにまとめて料理して、会社に持参するお弁当に入れています。先日はさつまいものパウンドケーキを作りました。試行錯誤しながらいろいろなメニューを楽しんでいます。
Q.今後の仕事における目標を聞かせてください。
新しいセンターでは、既存の業務とDXを組み合わせて新しいサービスを生み出すことを目的としています。私がまずやるべきことはサービスを提供することではありますが、このサービスが長崎から全国、そして世界に発信できるサービス創出の一つのきっかけになれればと思っています。今後もよりコミュニケーションを大切にしながら社内外ともに連携を深めていきたいです。
Q.後輩へのエール
私は最初から業種を絞って就職活動を行いましたが、いろんな業種に視野を広げる方法もあると思います。大切なことは自分が譲れない、軸となるものを見つけることです。仕事でもプライベートでも構いません。私の場合は、途中で転職することなく生涯働きたいと思える企業かどうかで判断しました。そうした部分で納得した上で入社しているからこそ、配属がどの部署や場所であっても気持ちがブレることはありません。しっかりと自己分析を重ねて、自分の軸を探してみてください。
取材日/2024年11月7日