県内だけに留まらず、長崎に外の風を吹かす働き方

県内だけに留まらず、長崎に外の風を吹かす働き方

県内だけに留まらず、長崎に外の風を吹かす働き方

小浦 悠さん

小浦 悠さん

長崎大学卒業 22歳
新上五島町出身 長崎の学校卒業後、県内就職。
お住いのエリア/長崎市
勤務先/株式会社KabuK Style
社歴/2020年4月入社

Q.現在のお仕事の内容を教えてください。

地元の人と、県外からの人との交流を促し、
新たな風土を育てること。

「株式会社KabuK Style」が展開するサービスの一つ「HafH Nagasaki SAI」という施設で、風土コーディネーター(コミュニティマネージャー)というポジションで働いています。風土コーディネーターの仕事は、長崎の地域に根差した人「土の人」と、県外から長崎にやってきた人「風の人」との交流する機会を創ることです。

インタビュー 小浦 悠さん

「HafH Nagasaki SAI」は長崎市古川町にあり、1Fカフェ&バー、2Fコワーキングスペース、3Fコリビングスペース(宿泊施設)からなる複合施設です。1Fのカフェには、地元の方が日々来店してくださり、2Fのコワーキングスペースでは、長崎に拠点を置いているフリーランスの方や会社員の方が働いています。3Fのコリビングスペースには、日々県外から宿泊者が訪れています。この両者が交流できる仕組みを創ることが私の仕事です。

インタビュー 小浦 悠さん

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例えば、昨年の5月から継続して『朝活ボランティアNagasaki』を開催してきました。これは、「毎週土曜日の朝7時に、地域の方々と長崎を訪れている方がHafHに集合し、長崎のまちをきれいにする」という企画です。最初スタートした時は、私の友人ばかりが参加していましたが、活動を始めて数ヵ月してからは、参加してくださる地域の方々が増えてきました。さらに、少しずつではありますが、HafHに宿泊している方もこの活動に参加してくださるようになってきています。

インタビュー 小浦 悠さん

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このような、「土の人」と「風の人」が交流できる仕組みを作ることができれば、長崎の人は、県内に住んでいながらも、日本全国や海外の人と交流し、多様な文化や知識を得ることができます。県外から来た人は、地域に根差した人達との深い交流によって、通常の旅行や旅では味わえない長崎の魅力を体感してもらうことができます。このサイクルが生まれれば、長崎をもっと好きになる人が増えるのではないかと思い、日々活動しています。

Q.長崎県で就職を決めた理由は?

「使命感」より「楽しむ」感覚で、
長崎をもっと面白い場所にしていきたかったから。

大学時代にしていたボランティア活動や長崎LOVERSとしての活動、そして現在の就職先である会社でのインターンシップを通して、長崎の様々な分野で活動している魅力的な方々と出会い、この人たちと一緒に長崎を盛り上げていきたい思い、県内に就職を決めました。

就職に際し、大学の先生や親族などをはじめとして「一旦長崎を離れて視野を広げた方がいい」とアドバイスをしてくれる方々もたくさんいて、県外への就職を考えたこともありました。しかし、長崎と他の地域を比較したときに、自分がいる意味や自分が与えられる影響が大きいのは「やっぱり長崎なのではないか」と考えるようになりました。

そう思えるようになったのは、人との出会いが大きいように思います。

例えば、長崎カフェLOVERSとしての活動では、長崎でカフェを経営するオーナーさんたちとの出会い、実際に長崎のカフェスペースをお借りして、カフェ営業させてもらう機会がありました。「長崎カフェLOVERS」は、私が好きな長崎カフェを紹介するSNSなのですが、今では7000を超えるフォローをいただいています。そして、これは「長崎だからできたこと」だと思います。確かに東京などの都市圏にはカフェも多いと思うのですが、そこでは、このように人とつながれていたかどうかはわかりません。これは、「自分がいる意味」を長崎に見つけたきっかけの一つです。

学生時代に繋がった方々とのご縁や自分にしかできないことを生かしながら、長崎をもっと面白い場所にしていきたいと思っています。その原動力は「使命感」ではなく「楽しい」という感覚です。もっと面白い場所にできる環境が長崎にはあると思いますし、そこに自分が能動的に参加できることに期待しています。

インタビュー 小浦 悠さん

Q.お仕事のやりがいを教えてください。

多様な価値観の交流の場を創り、
それが、誰かの日常を彩ること。

日々多様な活動をしている方々と交流できるのが、一番のやりがいです。

ずっと県内にいるにも関わらず、私自身が世界中を旅している感覚になるほどいろんな方と交流をさせてもらっています。県内や県外、日本や外国、文化の違いなど、地域の垣根を越えて、外の風を吹かせることが、今の長崎には重要だと感じています。

自分自身が多様な価値観に触れるだけでなく、様々な人が多様な価値観に触れられる機会を創り出すこと。それが、誰かの日常に刺激を与え、その人の人生を彩るきっかけを創造することが私の仕事にやりがいを感じる瞬間です。

インタビュー 小浦 悠さん

Q.休日は主に何をして過ごしていますか?

仕事とプライベートの垣根がない生活を送っています。

オフの日は、長崎のカフェや喫茶店が大好きで、そこでコーヒーを飲みながら本を読んだり、リラックスしたりして過ごしています。そのカフェの魅力を記事にまとめ、発信することも副業としての仕事に繋がっています。

正直なところ仕事をする日と休日の境目がありません。仕事が遊びや趣味と化し、遊びや趣味が仕事に直結しています。WorkとLife、そしてLiveが融合しているような感覚です

インタビュー 小浦 悠さん

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Q.ライフスタイルの割合を教えてください。

1Fにあるカフェで働くことも、自分自身がカフェを巡ることもどちらも好きなので、一日のほとんどは、コーヒーやカフェのことを考えています。

インタビュー 小浦 悠さん ライフスタイル

Q.長崎で暮らして、良かったことを教えてください。

人の垣根がなく、
どんどん人とつながっていけるところ。

地域を盛り上げようと活動しているおもしろい人たちにたくさん出会えたこと。

そしてもう一つ。県外の方や海外の方に、長崎の魅力を聞かれて必ず言うことは、「誰かひとりとつながると、どんどんおもしろい人とつながれるところ」です。一人とつながると、「紹介するよ」と、次から次へといろんな人とつながっていきます。そんな人と人の垣根がないところが長崎の最高の魅力だと感じています。

Q.長崎で暮らして、困ったことを教えてください。

特にありません。
「少ない」ことはネガティブではなく、ポジティブなことだと考えるからです。

困ったことは特にありません。

福岡などの都市圏の方がお店がたくさんあるとよく聞きますし、実際そうだと思いますが、私はあまり魅力を感じません。

例えば、洋服。ショップがたくさんあると言っても、「福岡の人も、別に毎日行くわけではない」と思ってしまいます。それよりも、私は毎日の生活や、仕事の方を大切にしたいと思っています。 カフェの数も長崎より福岡の方が多いと思いますが、だからといって、福岡で私が行なっている活動をした時、今のような人とのつながりが生まれていたかどうかはわかりませんし、むしろ、できなかったと言えるかもしれません。前にも言いましたが、「長崎カフェLOVERS」でのつながりは、「長崎だからできたこと」だと思います。

「長崎は都市圏より少ない」ことをネガティブに考えるのではなく、「少ないからこそできる」、「少ないからこそ、自分が影響を与えられる」と考える私にとっては、長崎ほど魅力的なまちは他にありません。

インタビュー 小浦 悠さん

Q.これから、長崎で暮らそうとしている若者にエールをお願いします。

長崎には、自分らしさを最大限に引き出せる環境が整っています。

長崎は、一目ではわからない無限の可能性を秘めた場所だと思います。掘れば掘るほどおもしろいものが出てくるような魅力ある土地です。
最近は、若い人がカフェを開業したり、ローカルメディアビジネスで企業したり、若い人がどんどん挑戦していますし、活躍しやすい環境も整っていると思います。 自分の個性を出して働きたい、活躍したいという方には、最適な環境だと思います。ぜひ、一緒に長崎をおもしろい場所にしていきましょう!

インタビュー 小浦 悠さん