夢が叶った職場。働いてみると、もっともっと新たな夢が湧き出ています。

夢が叶った職場。働いてみると、もっともっと新たな夢が湧き出ています。

夢が叶った職場。働いてみると、もっともっと新たな夢が湧き出ています。

春岡 俊彦さん

春岡 俊彦さん

福岡ECO動物海洋専門学校卒業 23歳
熊本県出身 福岡の専門学校卒業後Iターンで長崎へ。
お住いのエリア/西海市
勤務先/バイオパーク株式会社
社歴/4年目

Q.長崎県で就職を決めた理由は?

バイオパークで働くという夢に向かって、まっすぐ。

「バイオパークで働きたかったから」という理由につきます。
私は、出身は熊本なのですが、母方の実家が西海市でバイオパークのすぐ近くにあります。幼少の頃よりお正月やお盆の時期には家族で帰省していました。その時にバイオパークで一日中遊んでいたことを覚えています。
しかも、子どもの頃だけではなく、中学生や高校生になってからも帰省時には必ず通うほど大好きでした。
専門学校時代の実地研修で私は迷わずバイオパークを選びました。研修期間は2週間でしたが、私は夏休みなども利用して4ヶ月ほどいました(笑)。本当にバイオパークで働きたいと思っていて、名前を覚えてもらうため、私を印象付けるために必死でアピールしたんです。おかげでスタッフの方から「毎日来ているよね(笑)」と言っていただけるようになって。友だちからも「ずるい(笑)」なんてからかわれましたけど。でも、私は、夢を追いかけることに妥協なんてしたくないんです。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.そこまで好きなバイオパークの魅力とは?

動物との触れ合いも、自然も、本物。

バイオパークは、私が一番最初に来た動物園で、その時の印象が強いように思います。
子どもの頃、犬に対しても怖がっていた私がバイオパークに来て、しかもここは動物に触れ合える動物園で、怖かったり、でもすごくワクワクした思い出が今も強く残っています。
その後、他の動物園にも行ったことはありますが、バイオパークほど気持ちはアガらなかったですね(笑)。「動物と触れ合える」コーナーなどは他の動物園でもありますが、バイオパークでの触れ合いは他とはスケールが違うと思います(笑)。
あとは、自然が豊かなところも好きです。
もちろん自然はどこにでもあると思いますし、私の出身の熊本にもあります。でも、ここの自然はどこか違うんですね。作られていない、手付かずの自然なのです。その中では、仕事中でも、例えば昆虫など体に赤や青の色、模様が出る不思議を感じたり、新しい発見に出会ったりしますし、どんどん魅力に引き込まれていく感じです。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.現在のお仕事の内容を教えてください。

動物たちの世話や広報など、
責任ある立場でやりがいを感じながら働いています。

2020年4月から、カバとカンガルーを担当しています。それぞれ個体管理はもちろん、餌やりや展示場の掃除、繁殖等が主な業務内容です。
接客業務も大切な仕事なのですが、移動してすぐ、4月10日からコロナの影響で営業自粛となったため、当初は動物の世話とお客様への対応等、1日の仕事の流れがなかなかつかめませんでした。ただ、その分、動物の世話に集中できましたし、初めて担当する動物ですが業務内容も覚えられたと思います。
また、先輩や同僚たちと一緒にSNSへの投稿も頑張っています。どういった内容を配信しようかと企画したり、撮影したり、出演することもあります(笑)。おかげさまで多くの方に注目していただき、特に自粛期間中は励ましの声等も頂戴しました。 5月23日より営業が再開しておりますので、映像だけでなく、ぜひご来園いただき実際に動物たちと触れ合ってください。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.お仕事のやりがいを教えてください。

1日20万回再生の
人気SNSの更新を任せてもらっています。

飼育員として動物の世話をし、体調が良くなったり、繁殖したりと動物の反応が見られるのは何よりも嬉しいことです。
お客様から「放し飼いの動物が逃げたりすることはないんですか?」と聞かれることもあるのですが、私たちが目指しているのは、動物たちが逃げない、逃さないではなく、「動物たちに住み着いてもらえる」環境づくり。そんな、動物たちにストレスがかからない環境づくりはバイオパークならではの取り組みだと思いますし、そこに自分が関われることに幸せを感じます。
そんなお客様との話の中では、勉強になることがたくさんあります。私たちは、動物たちと一緒にいることが普通なので、それが当たり前になっている部分があるのですが、お客様たちはそうではなくて。例えば、カンガルーにエサをやる機会って滅多にないですよね。「エサをやりたいけど、やり方がわからない」、「やりたいけど怖い」という声を聞いて初めて、「こうすれば、やれる」、「こうしたほうがいい」と、改善できるところに気づけると思うんです。
もしかすると、飼育員は気難しいイメージで、声をかけづらいと思われているかもしれませんが、バイオパークではそんなイメージをなくしていきたいですね。お客様と動物の距離が近い園ですから、お客様と飼育員の距離が近くても、いいのではないか、と。

インタビュー 春岡 俊彦さん

また、SNSの取り組みでも、視聴者の反応は大きなやりがいにつながります。
例えば、カバにスイカを丸ごと一個やるエサやりタイムの動画配信は、1日に20万回再生する人気のコンテンツです。かなりの数のイイネも頂戴し、励みにもなります。ただ、そればかりでもダメだと思うんですね。「次はああしてみよう」とか「こうしてみよう」とか、視聴者の世代や男女比を調べ「どこをターゲットにしよう」とか、練りに練ったコンテンツが一部の人でもファンに届いたら嬉しいですね。
私は、以前カバのモモちゃんの目線で撮った動画をアップしたことがあったんです。本当に、野生のカバの生態のようなスケール感があって、お客様目線では絶対に見ることのできない動画が撮れたとあって、自分なりに「キターッ」て感じだったんですね(笑)。でも、実際にはそれほど反応がなくて、いわゆるスベッてしまったわけです(笑)。それでも、上司からは「いいから。どんどんやろう」、「わからないから楽しいんだよ」と声をかけてもらって、かなりモチベーションが上がりました。私は写真が好きなのですが、「次はどんなのを撮ろう?」と、個人的にドローンも買ったほどです(笑)。
このように、自分たちがやりたいこと、やろうとしていることを応援してくれる職場環境も、日々の仕事にやりがいを感じられる要因だと思います。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.休日は主に何をして過ごしていますか?

自分がやりたいことを、
納得できるまでやれる時間。

近くの山や川、海などを散策してリフレッシュしたりもしますが、園内にいることが多いですね(笑)。 仕事中に、「写真を撮りたい」と思う瞬間があっても、なかなか撮れなくて。休みの日に張り付いて撮っています(笑)。
また、園内を回ると、動物だけではなく色々な発見があります。植物だったり、昆虫だったり。なんでこんな色が出るんだろう、とか。別々の個体でも、全く同じ位置に複雑な模様が出るなんてすごい、とか。そんなたくさんの不思議に出会えることが楽しみです。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.ライフスタイルの割合を教えてください。

色々と考えましたが、どれも仕事に繋がっているような気がします。
趣味に関しては写真が好きなので、時間ができた時には園内でシャッターチャンスを待っていますし、ワークアウトも園内を1周回ればいい運動になります。
食事に関してもそうで、好きな食べ物は「ブロッコリー」なのですが、実はこれ、動物がブロッコリーを美味しそうに食べているのを見て、「美味しいんだろうなぁ」と好きになりました。

インタビュー 春岡 俊彦さん ライフスタイル

Q.長崎で暮らして、良かったことを教えてください。

地域の方にも、私たちにも、動物たちにも、
みんなにいい関係。

何と言っても自然が豊かなところです。それが作られた自然ではないところが私は好きです。手付かずの自然はいつも同じ風景ではないですし、そもそも植物が違うように思います。色彩が豊かで、様々な昆虫がいて、興味・関心がつきません。幸い、周りにはそれらに詳しい人もいるので勉強にもなりますし、写真が好きな私としては被写体には困りません。
また、地域の方々とつながり、人の温もりを感じられることも長崎のいいところだと思います。
身近な例で言うと、キリンのエサとなる木は、私たちが伐採する代わりに地元の方の木からいただいたり、スイカは地元農家の方から「放っておくと腐らせるから」といただいたり。地域の方も、私たちも、動物たちも、みんなが喜ぶ関係性が築けていると思います。

インタビュー 春岡 俊彦さん

Q.これから、長崎で暮らそうとしている若者にエールをお願いします。

豊かな自然はもちろん、文化やグルメ、歴史など、
掘り下げられる魅力がいっぱい。

私は、福岡にも、熊本にも住んだことがありますが、長崎の自然はそことはやはり違います。海があって、山があって、どこに行っても自然があり、原風景を感じられる環境は特別です。
私は自然が好きなので特にそう感じるのかもしれませんが、長崎には自然以外のジャンルでも掘り下げられる魅力がたくさんあると思います。
例えば、佐世保だったらアメリカンな雰囲気だったり。和華蘭グルメだったり。あるいは世界に例を見ない歴史だったり。皆さんならではの長崎の魅力を見つけていくのもいいと思います。

インタビュー 春岡 俊彦さん