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長崎からエールを

平和の町のハンドメイド雑貨ショップ~Halusola・松本雅美さん~

長崎の平和町商店街。その通りを歩くと見えてくるのは、水色の扉が目を引く、ハンドメイド雑貨ショップ「Halusola」

扉を開け店内に入ると、オルゴールのメロディーとそれに合わせた鳥のさえずりが流れており、パステルカラーを基調としたハンドメイド雑貨が綺麗に陳列されている。


ハンドメイド雑貨ショップ
Halusola(ハルソラ)

2021年7月10日OPEN

作家歴11年目のHalusola作品の他、バッグやお花、刺繍雑貨など、ふんわり癒しの雑貨をそろえている。

住所:長崎市平和町10-3-2
電話:080-2723-6547


幼い頃から自分で何かを作るのが好きだった店主の松本雅美さんは、2010年ごろからハンドメイド作家としての活動を始めました。(現在は高校の国語の講師やパソコンのインストラクターとしても活動されています。)その頃から、自宅ショップが松本さんの身近に流行り始めており、将来的に自宅でハンドメイド雑貨を販売する生活に憧れを抱くようになりました。

松本さん:「作家としての活動を始めたころは、そんなにハンドメイドのイベントが無かったので、フリーマーケットなどに出店していました。でもある時、ブログから声をかけてもらい、それを機にハンドメイドイベントに頻繁に出店するようになっていったんです。」(ブログ自体は2008年ごろから更新を続けていたそうです)

イベント出店時には、ハンドメイド雑貨のワークショップも行っていた松本さん。子どもが小さくて自分の時間を作れなかったり、材料代にお金を充てることが難しいママさん向けに開催していました。参加したお客さんが楽しんでいる様子を見ているうちに、販売やワークショップの開催を自分のお店で行うことへの憧れが、決意へと変わっていきます。

もりきち:「このお店の場所はどのように決めたのですか?」

松本さん:「まず夫に『家を建てよう!!』という相談をしましたが、なかなかいい場所が見つからず・・・。その際、義父に家を建てようと思っていること相談をしたところ、平和町にある義父の家の隣に、自宅兼ハンドメイド雑貨店を構えることが決まっていきました。」

場所は決まったものの、コロナの影響で2021年の春ごろにオープン予定だったお店は、最終的には2021年7月10日のオープンとなりました。
予定より少し遅れてのオープンでしたが、近所に住む人や観光客の方までが足を踏み入れるお店になるのに時間はかかりませんでした。

もりきち:「そもそも、『Halusola』という屋号にしたきっかけは何だったんですか?」

松本さん:「名前を決めるときに、『私は何が好きかな、どういう時が癒されるかな。』ということ考えてみました。そしたら自分は晴れた空を見上げたときが一番気持ちよくなって、何でもできそうな明るい気持になるということに気が付いたんですね。私の作品を買ってくださるお客様にも、そういう気持ちになってほしいなという想いを込めて『Halusola(晴空)』という名前を付けるに至りました。」

さらに続けて、松本さんのこだわりポイントを教えてくださいました。

松本さん:「ラ行を『 l(エル)』で表記しているんですけど、ラララっていう軽い雰囲気にしたくって、『 l(エル)』を使っています(笑)」


もりきち:「Halusola作品のコンセプトはどのようなものですか?」

松本さん:「最初の頃は、流行に敏感な方が良いのかなとか考えて作品を作っていたんですけど、自分が好みじゃないものを作っていても楽しくないし、自分が好きだなと思う世界観を大事にしたいと思うようになりました。それからは昔から好きだったパステルカラーを使った作品が多くなって、現在のような作品に落ち着いています。コンセプトは『ふんわり癒しのハンドメイド雑貨』です。」

もりきち:「長崎での仕事、長崎での暮らしはいつごろから考えていましたか?」

松本さん:「大学で県外に出たんですけど、その頃から長崎に帰ってきたいと決めていました。一番の理由は家族が長崎にいるから傍にいたいということでしたね。生まれ育った場所だからとても愛着があったというのも理由の一つだと思います。」

もりきち:「長崎で仕事をすることの魅力や、暮らす中での気づきはありましたか?」

松本さん:「ここは平和町で、長崎の中でも特に平和を祈る町だと思っています。大学の時に県外に出て、県外の人は意外と原爆のことを知らないということを感じたということもありました。ですので、仕事をする中で観光地であるこの平和の町で県外や海外からくるお客さんにも長崎のことを伝えていけたら良いなと思っています。自分の作品を届けることはもちろん、そういう長崎らしい交流ができるのはとても魅力があると思いましたね。」

松本さん:「義父からこのお店の場所を進めてもらったときに、『あ、なんか良い場所かも』って思ったんです。自分の理想とするものに通づるものを感じたので。」

Halusolaから広がる晴れた空のイメージ。目に映る国境は無い広い空の下で、松本さんの作品と想いが、県を超えて国を超えて届くことを連想させられました。

松本さんが小さいころから好きだったものづくりは、暮らしの中の必要な活動に変わり、この平和の町でお店を構えるまでに。

暮らしの延長線上で仕事をしていく過程を聞いた私も、自分の理想の暮らし方・働き方を改めて考えさせられました。

そして、松本さんのように「長崎を出てもまた長崎に戻って暮らしたい、働きたい」と思う人がどうすれば増えるのか。それは子どもの頃の暮らしの満足度であったり、まちや地域の人への愛着の形成にヒントがあるのかもしれません


もりきち:「今後の目標を教えてください」

松本さん:「できるかぎりお店を楽しく続けていきたいです。ハンドメイド作家になりたい方向けに講座も開講しているので、『ハンドメイド好きだけどどうやって販売したらいいか分からない』『スマホが苦手』『発信するに自信が無い』と思っている人にちょっとアドバイスができればいいなって思っています。自分に自信をもって自分の世界観を表現できるようにお手伝いができると、本当に嬉しいと思いますね。」


今回は、ハンドメイド雑貨ショップ「Halusola」とその店主、松本雅美さんをご紹介させていただきました。近くに足を運ばれた際は、ぜひお店に立ち寄ってみてください。

私もりきちがナガサキエールにて更新する記事では、「暮らしと商い」をテーマに、長崎で働き暮らす方をご紹介していきます。様々な職種の方が長崎で商いを始めるに至った経緯や想い、また、長崎での暮らし方や関わり方をヒントに、読者の皆様が、長崎での働きと暮らしをより豊かにするきっかけにしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回もお楽しみに!

ライター紹介

平和の町のハンドメイド雑貨ショップ~Halusola・松本雅美さん~

もりきち

【アカペラクリエイター/ライター】として活動中。「アカペラで長崎を元気に!」を掲げ活動するアカペラクリエイターチーム「ハモらんばプロジェクト」の代表。長崎のでっちあげメディア「Decchi」編集部。