皆さんお久しぶりです!すっかり冬が過ぎ去ろうとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私といえば寒すぎてバイクには乗れず、緊急事態宣言もありステイホーム。。。
そんな自粛期間のお供は大好きなお酒です!
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長崎のお酒はどこの酒蔵さんのものを飲んでも美味い!しかも全国的にも珍しいものも多くあります。
そこで今回は酒蔵さんにお話を伺い、酒造りに対する気持ちやアピールポイントをお聞きしてきたので、ご紹介いたします!
ちなみに緊急事態宣言中だったので前回から今回まで全く対面取材ができておりません!涙
本当は対面でじっくりお話を伺って記事を作りたいのですがそうもいかず・・・。
なので今回はメールでお話を伺わせていただいております!
(順不同)
浦川酒造株式会社
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Q.酒造りをするうえで、特にこだわっていること
A.原料の米に酒造好適米である「山田錦」を全量使用している。
良い酒には良い水、良い米と言う信念の元
使用するのは、雲仙山脈の清純な伏流水と島原半島の米
更に、酵母は長崎県産と風土に根付きその恵みを活かした
良質の逸品を造り続けています。
Q.酒造りの中での魅力
A.機械を全く使用せず、すべて手作りしていること。
江戸時代創業の浦川酒造の伝統は令和の時代になっても手作りにこだわる酒造
りの手法は今でも守り続けられています。
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Q.看板商品を教えてください
A.純米酒「一鶴」
本醸造「時代の酒」
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Q.お酒の特徴は
すっきりとした味わい。
Q.どこで購入することができるか
A.有家町「野田酒店」
島原市「株式会社ささや」
小浜町「とさや酒店」
浦川酒造さんについて色々調べた中で特に気になったのは、使っているお水のことをとても重視ししっかりと活かしているというところ!
島原の伏流水は日本の水では珍しく、カルシウム分を多く含む硬水だそう。
料理ではポトフやビーフシチューなど煮込み料理に使われることが多いタイプのお水で、しっかり出汁が出ます。
その特性が日本酒にも活かされているのでしょう。
酒蔵名 | 浦川酒造株式会社 |
住所 | 〒859-2202 長崎県南島原市有家町山川1123番地 |
TEL | 0957-82-8736 |
HP | 【一鶴】浦川酒造株式会社 (sake-ikkaku.com) |
有限会社森酒造場
Q.酒造りをするうえで、特にこだわっていること
A.できる限り地の水、地の米を使い、平戸テロワールを表現する。
その実現のため、酒造好適米だけでなく平戸で取れる飯米(こしひかり・にこまるetc.)も利用している。
添加物を使用しない純米酒を作る。
無農薬米を積極的に取り入れる。将来的には全量無農薬米に。
自然醸造を実現するための一つのステップとして、蔵に住み着いた乳酸菌で酒
造りをする生酛(きもと)に今年初挑戦。
とことん、人工的なものを使わずこの地にあるもので自然のままの酒造りを
目指している。
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Q.酒造りの魅力は
A.自然の力で成り立っている酒造りでは環境(水・米・土地・人)が変わるだけで
多様なお酒を生み出すことが可能なところが大きな魅力の一つです。
また、この多様性があるからこそ数ある酒蔵の個性が引き立ち、日本の伝統文
化といわれるまで長い間多くの方に親しまれてきたことも大きな魅力の一つで
あると考えています。
Q.看板商品を教えてください
A.「飛鸞純米シリーズ」
「フィランド夢名酒」
※「飛鸞」がメインブランドでレギュラー酒に冠される。
「ひらん」が限定酒に冠されるブランド名です。
「フィランド夢名酒」は当社のヒット商品となっております。
飛鸞・フィランドともに、古の平戸の呼称です。
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Q.お酒の特徴は
A.「飛鸞純米シリーズ」
純米・純米吟醸・純米大吟醸の三種類をラインナップ。フルーティで華やかな
お酒。吟醸系のお酒も食中酒に合うように設計されたテイスト。
「フィランド夢名酒」
低アルコールの純米原酒。ドイツの白ワインのようなテイスト。
Q.どこで購入することができるか
A.実店舗:
弊社販売所、森酒造場公式HPに載っているお店。
ネット販売:
森酒造場公式HPオンラインショップ
楽天市場
e-ながさきどっとこむ
森酒造場さんはとにかく自然派で土地の味というのを意識して造られている酒蔵さんの一つです。
自然醸造というのは世界的にもスタンダードであり、ワインの世界ではビオ・ワインとして知られています。私がオーストラリアにいたころにも、自然派にこだわる方は好んで飲んでいたのを覚えています。
そのような人にも選んでもらえる、おそらく今長崎で一番世界に近いお酒だと思います。
生酛で作られたお酒は現代手法である速醸よりも深みのあるテイストになるそう。4月発売予定とのことなので楽しみです!
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すき焼きにもなめろうにも合うおいしいお酒でした。
酒蔵名 | 有限会社森酒造場 |
住所 | 〒859-5115 長崎県平戸市新町31-2 |
TEL | 0950-23-3131 |
HP | 平戸路の蔵元 森酒造場 (mori-shuzou.jp) |
SNS |
福田酒造株式会社
Q.酒造りをするうえで特にこだわっていること
A.「酒造りは、心で作り、風が育てる」と創業者福田長治兵衛門が営々14代300
年以上平戸の風土とともに伝統を受け継がれてきました。創業以来数々の困難
に果敢に立ち向かい続けてきた先人たちの「努力と先見性」を誇りとし、これ
からも酒造りに挑戦し続けていきます。
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Q.酒造りの魅力は
A.私たちの作ったお酒を飲み、おいしいと笑顔になるとともに、コメを育てる農
家の方々の思い、酒造りをする蔵人たちの思い、お酒を大切にして下さる方々
の思いを感じることができるお酒を造り続けたいです。
Q.看板商品を教えてください
A.「長崎美人」・「福田(純米・純米吟醸)」
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Q.お酒の特徴は
A.「ながさき美人」
フルーティで気品にあふれた味わい。冷で飲むのがおすすめのやや辛口です。
令和二年:全国新酒鑑評会入賞・福岡国税局金賞受賞
「福田」
純米:穏やかな香りと米の旨味が調和しており、食中酒がおすすめです。
純米吟醸:穏やかな吟醸香と濃醇な旨味のバランスがよく、ずっと飲み続けて
いても、飲み疲れしない酒質が魅力です。
令和二年:福岡国税局金賞受賞
2020年IWC BRONZE賞、Kura Master金賞受賞
Q.どこで購入することができるか
A.福田酒造売店
福田酒造オンラインショップ
日本本土で最も西に位置している福田酒造さん。創業1688年と歴史も古いです。しかし、決してその伝統に驕ることなく数々の賞に挑戦し、コンスタントに受賞を続けていらっしゃいます。
また、福田信治さんはみりんの醸造を始め、新たな看板商品に。
みりんがおいしい酒蔵はハズレがありません。
私はオーストラリア人の友達に「SAKE」の一種だからと言ってそのまま飲ませてました。
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酒蔵名 | 福田酒造株式会社 |
住所 | 〒859-5533 長崎県平戸市志々伎町1475番地 |
TEL | 0950-27-1111 |
HP | 福田酒造株式会社(長崎県平戸市) |
合資会社 吉田屋
Q.酒造りをする上で特にこだわっていること
A.当酒蔵は、昔ながらの撥ね木搾りと言う技法にこだわり酒造りを行っていま
す。また、東京農大花酵母研究会に所属し、花から採取した花酵母を使って酒
造りを行っています。
Q.酒造りの魅力は何か
A.お米からお酒ができることです。目に見えない微生物の働きによって、お米の
でんぷんが糖に変わりその糖がさらにアルコールへと変わっていく。
ただ単に、アルコールを作ることが目的ではなく、味よく、香りよく、多くの
人に喜んでもらえるお酒を造ること
Q.看板商品を教えてください
A.「清酒 萬勝 はねぎ搾り 純米吟醸酒」
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Q.お酒の特徴は
A.なでしこの花酵母で醸して撥ね木の槽で搾ったお酒。洋ナシを思わせるフルー
ティな香りと、柔らかな味わいのお酒。
Q.どこで購入することができるか
A.実店舗:
吉田屋・ささや・近藤酒店・吉田酒店・徳山酒店・酒の吉田屋・森山
酒店・カネコ酒店・松尾酒店・etc.
ネット通販:
日本酒の通販専門店吉田屋 長崎島原の銘酒萬勝 (ocnk.net)
前回の島原ツーリングの記事でもご紹介させていただきました南島原の吉田屋さん。浦川酒造さんとはご近所になっています。
こちらのお酒の特徴は花酵母。これまでの日本酒とは全く異なる芳醇な香りと味を楽しむことができるそうです。
そしてもう一つが「撥ね木搾り」。一度は途絶えたそうですが復活させ、毎年手作業で搾られるそうです。微妙な力加減で搾ることで、最後に出てくる嫌な味わいが出てこず、「純」な日本酒を作ることができるそうです。
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手作業で圧力を調節する高度なテクニックが求められます
SNSでも積極的に発信されていらっしゃるので、ぜひ一度ご覧ください
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歴史を感じることができるお蔵でした。
酒蔵名 | 合資会社 吉田屋 |
住所 | 〒859-2202 長崎県南島原市有家町山川785 |
TEL | 0957-82-2032 |
HP | 日本酒の酒蔵吉田屋【長崎島原半島】 (bansho.info) |
SNS | Twitter/Instagram |
まとめ
今回は4件の酒蔵さんをご紹介させていただきました!
長崎県には24の酒蔵が存在しているのですが、それぞれ特色が異なり様々な日本酒や焼酎を楽しむことができます。
現在はコロナ禍により酒蔵開きや見学が難しい状況となっていますが、すべてが終わった時には酒蔵巡りでお気に入りの一杯を見つけにいきたいと思います!
最後になりますが、今回の取材にご協力いただきました企業様、そして長崎県酒造組合の山下様に深く感謝申し上げます。
長崎県酒造組合 |
0957-22-7272 |
長崎県酒造組合トップページ (sakura.ne.jp) |