interview

インタビュー|長崎の未来をつくる企業で働く人たち

型枠大工篇

型枠大工という大事な役割。職人として、自分の道を極めたい。

型枠大工という大事な役割。職人として、自分の道を極めたい。

Hiroya Hamada

濱田 洋哉

型枠大工

寺田氏の写真

中学を卒業後、型枠大工に興味を持ち、型枠工事の会社に就職。 経験は8年以上、日々経験を積み一人前の型枠大工になるため、現場で活躍している。

この業界に入ったきっかけは?

一度離れて知った型枠大工の魅力。

 友人たちが足場や解体の仕事を始めて自分も「ものづくり」に興味があり、型枠の会社に就職したのがきっかけです。 一度だけ、「他の職業も経験したい」と思い、建設業から離れていた時期がありましたが、建設業のやりがいが忘れられず、 「ものづくり」をもう一度やってみたいと思い、型枠大工の道に再度チャレンジしました。
型枠は、コンクリート構造物の強度を支える重要な役割を担っています。 型枠の加工や建て込みといった作業が中心ですが、段取りが非常に大事で仕事の流れを理解していくうちに、 自分の考えた方法で取り組むことができるのが魅力です。

お仕事内容・必要なスキル・やりがいとは?

ミリ単位の繊細な仕事をする職人。建物の基礎となる重要な役割を担っています。

 型枠大工は、コンクリート構造物を建てる際にコンクリートを流し込む型枠を組み立てる職人です。 図面を見ながら柱、壁、梁(はり)などの形状、寸法、数量を計算して加工図を作成します。 そして、加工場で加工図に合わせ、丸のこを用いてベニア板を寸法通りに切って型枠を作り、 現場に運んで組み立て、型枠の中へ流し込んだコンクリートが固まったら、型枠を取り外すのが一連の流れです。
 どの現場も思い出深いですが、型枠の仕事を始めた当初は、雑用と資材運びをしていました。 そして、少しずつ型枠の仕事を覚え始めると、頭を使う仕事だと感じるようになりました。
 大工は豪快なイメージもあるかと思いますが、型枠大工の仕事は、実はミリ単位の繊細な作業がほとんどです。 外壁、柱、梁など、建物の規模によって種類が異なる型枠を寸法通りに切る作業が多く、 ミリ単位で寸法が合わないと現場で組み立てができなくなるため、加工場で何度も確認を行います。
 型枠大工として、これまで多くの現場を経験してきましたが、同じ作業をする現場はありません。 現場で経験を積み、自分で考え、工程通りに作業し、型枠を取り外す時に思った通りの仕上がりになっていると、達成感が得られます。
 型枠工事は、コンクリート構造物施工の基礎となる重要な仕事なので、妥協せず品質の高い仕事をすることを常に意識しています。

これからの目標は?

 今後は、技術を向上させ、一人前の型枠大工として現場を任せてもらえるように、知識や経験を積みたいと思います。 自立して自分の現場を持つようになり、職長として、若手を指導し引っ張っていける存在になりたいです。 そのような存在になるために、技能士として最高ランクである1級技能士の資格を取得したいと考えており、自分が現場を管理して、 高い技術力と安全作業でより良い建物をつくり、信頼される型枠大工になれるよう努力していきたいと思います。

加工図

型枠大工の道具

社内の雰囲気は?

チームで作業するので、コミュニケーションが大切。先輩から学べる環境があります。

 社内では最年少ですが、先輩とコミュニケーションが盛んなので、雰囲気はすごく良いと思います。 型枠の仕事は、4人から5人のチームで現場作業をします。 1級の資格を持った職長の下で働くことにより、仕事の流れや技術を学べます。 また、資格試験へ積極的に挑戦でき、社長自ら3級、2級、1級の型枠試験の指導をしてくれます。 会社が型枠大工としての技術を向上させるための環境づくりに取り組んでいるので、自分のような若い世代も大事にしてくれていると感じます。

これからこの業界を目指す人へ

 最初は、きつく感じるかもしれませんが、仕事に慣れてくれば大丈夫です。 自分が携わった建物が完成した時の感動は、なんとも言えない達成感があります。 現場では、型枠大工が足りておらず、特に若い職人が少ないと感じます。 だからこそ、若い人に多くのチャンスがあると思います。
 型枠大工がいないと、コンクリートの構造物は建ちません。型枠大工は、建物を建てる上で基盤となり、必要不可欠な存在だと言えます。 就職後、図面が読め、現場の流れが分かるようになれば、面白さは倍増します。 職人として一人前になるまで経験が必要ですが、長く続けてスキルを身につけると、必ず自分の力になります。 少しでも建設業に興味があるなら、チャレンジしてもらいたいです。 共に、一人前の職人を目指し、長崎の未来をつくっていきましょう。

私の働く会社はこんな会社です!

型枠工事をメインに施工。品質向上に努めています。

型枠大工の育成を図り、技術の継承を行っています。

若手の採用も積極的に行っています。

 弊社は、型枠工事の専門業種として長崎県下一円の現場で作業をしております。 型枠は、建造物にコンクリートが用いられる時、コンクリートの形を形成するために必要です。 型枠大工は、現場が動き出す初めのところから(やり方出し、基礎型枠)上棟までの長い間、作業する事になります。 時には、竣工間際まで作業する現場もあります。 一つの現場に長くいるからこそ、各専門業者のメンバーと協力して高い技術の工事と安全作業を行い、 より良い建物をつくり続けていく企業を目指し、日々努力しています。

有限会社 二松建設

〒859-0404

長崎県諫早市多良見町西川内54番地

TEL.0957-43-2083

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