産業機械やボイラー、タービンの設計をはじめ、次世代自動車の電子電装部品を軸とした新技術開発と品質向上を手掛けています。機械設計の分野で300人以上の従業員が在籍する会社は国内に少なく、構造設計会社のPAL構造などを含む不動技研グループ全体では500人以上に上ります。主な取引先には三菱重工業グループや日産自動車があります。近年はドローンや3Dレーザースキャナーを駆使した計測や、クリーンエネルギーの燃料電池の設計、長崎総合科学大、長崎海洋産業クラスター形成推進協議会と共同研究を行い「音響を用いた風力発電装置の欠陥検出技術」に関する特許(特許第7057955)を取得し、洋上風力発電事業にも携わり、さらなる企業変革を続けています。
「はばたく300社」に選出
年間休日は計画年休も含め128日(本年度実績)で、県内トップクラスです。住宅手当も最長5年間、家賃の半額(最大3万円)を支給。育児短時間勤務制度もあり、長崎労働局から子育て支援に積極的な「くるみん」認定企業に選ばれています。中小企業庁からは生産性向上の分野で秀でた2021年度「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選ばれています。
長崎事業所直属(採用担当者)
加島 未奈子さん
長崎市の川口町と築町で認定こども園を運営しています。それぞれの園では専用の農園で、毎週、里山活動に取り組んでいます。土づくりからこだわった野菜を「元気野菜」と呼び、給食で提供しています。長崎ならではの文化体験も実施。龍踊やオランダ船などの出し物を披露する「お祭りごっこ」は地域に愛されるイベントです。
労働時間を月単位で調整する変形労働制を導入しているため、柔軟な働き方ができ、産休・育休も取得可能。「ノー残業・ノー持ち帰り仕事」をポリシーとし、創業時から一貫して職員が安心して働ける職場づくりに力を入れています。新人教育には先輩が指導役となるチューター制度を導入。段階を踏んだ座学や実習で、継続的に学ぶことができます。
IT導入でスムーズ化
各園にタブレットを設置し、登降園の管理を行っています。出欠確認が正確にできるなど、安全安心の確保と業務のスムーズ化を図っています。互いに声を掛け合い作業し、相談しやすい雰囲気づくりに努めています。ホームページや説明会、インスタグラムでも職場環境などの情報を公開。一度保育現場を離れた経験者の人材確保にも力を入れています。
事務長
福島 はるかさん
建物や製品の土台や骨組みを設計する構造設計は、地震や強風などの負荷に耐え、安全性能を高めるための専門性の高い仕事です。県内各地のビルや公共施設、世界文化遺産である軍艦島の建物群をはじめ、東京スカイツリー、六本木ヒルズ、火力発電所、マレーシア国際空港などPAL構造の技術は国内外で生かされています。
2019年に不動技研工業(長崎市)と提携し、日本最大規模の機械・構造設計の専門集団となったグループメリットを生かし、2期連続で過去最高益を達成。減災・防災をキーワードに耐震補強のニーズが高まる今、構造設計の技術は重要度を増しています。他の追随を許さない高度な技術力と専門性で、長崎から世界へ向けて果敢に挑戦し続けています。
女性技術者や海外人材も活躍
定着率向上のため、長崎にゆかりのある人材を積極的に採用。働きやすい職場づくりの実践企業認定制度「Nぴか」の取得や、「ながさき女性活躍推進会議」に参加するなど、職場の環境整備に力を入れ、女性技術者や海外人材も数多く活躍しています。SDGsにも注力し、風力発電の風況調査やシステム設計、余剰電力の活用、地域清掃なども行っています。
取締役顧問(総務担当)
綾部 卓哉さん
保健・医療・福祉のトータルサポート企業として長崎市で介護事業、保育所・認定こども園事業、長与町で調剤薬局事業の3事業を展開しています。中核の介護事業では老人ホームやデイサービス、訪問介護など幅広いニーズに応える三つの拠点施設を運営。地元自治会の行事や祭りにも施設ぐるみで参加し、家庭的で地域に開かれた環境づくりに努めています。グループ内には介護福祉士やヘルパー、作業療法士、保育士、栄養士、薬剤師といった多彩な業種で活躍できる場があることも魅力です。
積極的にIT技術を導入しており、例えば、訪問介護ではスマートフォンを活用し、訪問時間やケア内容などのデータを一元管理。全ての事業で業務効率化を進め、完全週休2日制、時間外勤務ゼロを目指しています。
人材育成に注力
人材育成に特化した別会社があり利用者サービスの向上や職員のスキルアップに力を入れています。4~5段階の「スター制度」を導入し「接遇」「ケアマネ」「介護」の3項目ごとにスキルアップを図り、資格手当や昇給に反映。人材育成やサービス向上で優れた事業所として県が認証する「Nはーと」(長崎うれしかハート介護事業所)にも選ばれています。
施設長
柴田 祐介さん